「何をやっても乾燥肌になってしまう」こんな声をよく聞きます。実は、乾燥肌になる原因は1つではないのにも関わらず、乾燥肌で悩んでいる方の多くはスキンケアばかりに気を取られがちです。
その結果、十分な対策を取れていないことが多々あります。
そこで、この記事では、自宅や外出先などさまざまなシーンで有効な乾燥肌対策を紹介していきます。乾燥肌で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
自宅でする乾燥肌対策
自宅では加湿器を使うとよい
自宅での乾燥肌対策には加湿器を利用している方も多いのではないでしょうか。加湿器は乾燥している空間の湿度を高められるので、乾燥肌には有効なグッズです。
特に、夏や冬は加湿器が有効です。夏や冬はエアコンをつけっぱなしにすることもあるので、空気は乾燥しがちになります。そんな場合は小型の加湿器でも部屋に置いておくのがいいでしょう。
一般的に快適な湿度は40~60%といわれていますので、40%を下回らないようにするのが鉄則です。
しかし、もともと乾燥肌の方は40台の湿度では不十分な場合があります。肌が敏感な方は、湿度が最低50%は上回るような環境を維持することをおすすめします。
加湿器によっては部屋の湿度を表示してくれるものがあるので、それを基準にして部屋の湿度を一定に保てるようにするとよいでしょう。
入浴で注意すべきこと
入浴ではあまり熱いお湯に入らないことが、乾燥肌を防ぐために大切です。
乾燥肌の方は皮脂が少ない傾向にあります。皮脂は肌の水分を維持する役割を持っているので、少なくなると乾燥肌や皮脂欠乏症皮膚炎の原因となります。入浴は皮脂を洗い流す要因になるので、適切にお風呂に入ることが欠かせません。
入浴時のポイントは、41度以下のお湯で身体を温めることです。入浴では熱いお湯で身体を温めたいと考えがちですが、皮膚にはダメージを与えてしまいます。少しぬるく感じるくらいのお湯で身体をキレイにしましょう。
また、長時間の入浴も禁物です。長くお湯につかると、皮脂が流出してしまいます。すると、お風呂を出た後に急速に肌の乾燥が進んでしまうのです。入浴は長くても20分程度を目安にお風呂から出て、乾燥させないためにすぐにスキンケアをすることをおすすめします。
乾燥肌にしないために洗顔は控えめに
スッキリするために、洗顔をしっかりめにする方がいらっしゃいます。しかし、ゴシゴシ洗うことも乾燥肌を誘発してしまっているのです。
洗顔は泡立てネットなどを利用し、フワフワに泡立ててから優しく肌を洗うようにしましょう。汚れをこすり取るよりも泡で吸い取るくらいのイメージで洗うと肌を傷めずにすみます。
ゴシゴシ洗うと汚れはしっかりと取れますが、肌に必要な角質も同時に洗い落としてしまうのです。角質は肌に水分を保ってバリアする役割と持っているので、洗顔によって洗い落としてしまうと乾燥の原因になってしまいます。洗顔をするときは泡立ててから優しく洗うようにしましょう。
外出先でおすすめの乾燥肌対策
外出中はマスクがおすすめ
外出中の乾燥肌対策に有効なのがマスクです。マスクは病原体やアレルゲンを体内に入れないためのものですが、保湿対策にも有効なのです。
例えば、呼吸をするだけでマスクの中は湿度が高まります。冬だけでなく、夏もエアコンによって室内は乾燥しがちです。しかし、マスクをするだけで年中肌を乾燥から守れるのです。
また、マスクをすると紫外線をカットできます。紫外線は皮膚にダメージを与えることで皮膚の機能を低下させ、結果的に乾燥肌の引き金になります。しかし、マスクをすることで紫外線によるダメージからも守れるのです。
ちょっとした化粧の工夫でも対策できる
外出先での保湿で効果的なのが、スプレータイプの化粧水です。顔や肌にシュッとひと吹きするだけで保湿成分や美容成分を肌につけられるので、利用している方はたくさんいらっしゃいます。
しかし、方法を誤ると乾燥肌を招いてしまうので、正しい使い方を紹介します。
そもそも化粧水の役割は、肌を保湿することではありません。肌に水分を与えて角質を柔らかくすることです。そうすることで、乳液やクリームの美容成分の吸収をスムーズにしてくれるのです。
そのため、化粧水には保湿に欠かせない油分はほとんど含まれておらず、乳液などでケアしないと乾燥を加速させてしまいます。化粧水のミストを使った後は、乳液などでケアして水分の蒸発を防ぐようにしましょう。
食事でも乾燥肌対策はできます
乾燥肌対策で有効なのは、肌に直接何かをするだけではありません。食事でも乾燥肌対策ができるのです。ここでは、乾燥肌に有効な食事でのポイントを解説します。
乾燥肌を防ぐために積極的に摂取したい栄養素はビタミンB群です。
ビタミンB群はターンオーバーを正常にする作用があるので、肌の機能を保つのに有効です。ビタミンB群は豚肉や卵、納豆などに豊富に含まれているので、意識的に摂取するとよいでしょう。
反対に、利尿作用があるものは控えるようにしてください。
カフェインやアルコールを含んだものは利尿作用があり、肌を乾燥させる要因になります。コーヒーやお茶、お酒などは乾燥肌を予防するために、摂取量を決めるようにしてください。