乾燥肌とは肌の水分が不足している状態で、さらに皮脂も不足している状態で潤いがなくなっている状態の事をいいます。
乾燥しやすい部分は目の周りや頬、口周り、ひじ、膝、すね、足の裏が特に乾燥し、かゆみも伴ってしまうので辛いですよね。
乾燥肌にお悩みの方は沢山いますのでどうしたら潤いのある綺麗な肌になれるのかと思ってしまいますよね。
乾燥肌の原因は間違ったお風呂の入り方やスキンケアにあるかも
入浴後や洗顔後に肌がつっぱったり、全身のかゆみとカサカサに悩まれている方多いと思います。
肌というものは表皮で覆われていますが、大事なのは角質層でバリア機能という役目があります。
この角質層のバリア機能が正常に働いていれば、肌の水分を保て、水分や皮脂が逃げるのを防ぐ事ができますし、さらにはアレルゲンや外部刺激からお肌を守ってくれます。
その角質層は角質細胞と細胞の間を埋めている細胞間脂質からできており、角質細胞に含まれるアミノ酸などの天然保湿因子(NMF)で満たされており、細胞間脂質はセラミド、脂肪酸、コレステロールなどで満たされています。
ですが、何らかの原因でバリア機能が低下し、水分が逃げてしまうと乾燥してしまうのです。
それは間違った入浴やスキンケアをしている場合があります。
乾燥肌を防ぐお風呂の入り方
お風呂の時間と温度
お風呂は熱めの温度で入るのが好きという方もいますが、熱めのお湯は角質層を傷め、肌の保湿成分であるセラミドを流してしまいます。
またお風呂が好きで長めに入る方もいますがこれも乾燥肌にしてしまう要因なのです。
入浴後5分をピークにお肌の水分がどんどん減少し、15分経つと入浴前よりも乾燥してしまいます。
ですから入浴は早めに済ませたほうが乾燥肌には良いですが、ゆっくり浸かっていたい日もありますよね。
そういう時は水分が減少し始める前の入浴後3分以内を目安に保湿を行うようにしましょう。
また、入浴温度は40度以下にし、急激に体を温めてしまうと血行促進されてヒスタミンというかゆみを生じさせてしまう物質が出てしまいますので、長風呂は注意しましょう。
だいたい10分を目安に、入浴剤にはセラミド入りのものを選ぶようにしましょう。
身体を洗う時のポイント
また、体を洗う際にもゴシゴシこすったり、洗いすぎを避け皮脂を必要以上に洗い流さないようにするのもポイントです。
ナイロンタオルで洗う方が多いと思いますが、手のひらやコットンタオルで泡立てて、優しく洗うようにしましょう。
特に背中や腰、すねは皮脂が少ない部分なので優しく洗い、絶対にゴシゴシこすらないようにしましょう。
そして入浴後は肌触りの良い柔らかいタオルで優しく水分を拭き取り、肌の湿っている3分以内を目安に保湿しましょう。
お風呂を出てからのケア
保湿はローションやクリームなどを使い、たっぷり使って肌のバリア機能をしっかり保ちます。
入浴後すぐに塗れるようにする為にも準備しておきましょう。
保湿剤は肌の必須成分であるセラミド入りのものを選び、しっかりバリア機能を保てるようにしましょう。
温泉と乾燥肌
では、温泉好きな方もいて週に何回も行く方もいるかと思いますが、温泉はアルカリ性または酸性に偏っているのですが、アルカリ泉は皮脂を溶かして角質を柔らかくしてくれ、酸性泉は古くなった角質を落とします。
温泉に行くとすべすべになったように感じますが、実は温泉の温度も高めなので、皮膚のバリア機能が低下している状態なので乾燥を引き起こしやすくなります。
ですから普段よりも保湿に気を付けなくてはならないのです。
また、上がった後にすぐに顔だけでなく、腕、足を中心に体全体にたっぷりと保湿するようにしましょう。
冬のお肌ケア
そして特に冬も肌トラブルが起こりやすくなります。
乾燥がひどくなると、時には「乾皮症」となってしまいかかとがガサガサのカチカチになってしまったり、手指はカサカサになり、ひび割れやあかぎれになってしまい、痛みの原因にもなります。
さらに悪化すると水ぶくれの状態の湿疹の「皮脂欠乏性湿疹」になり、強い赤みやかゆみを伴います。
また、しもやけにもなってしまう事もありますので注意が必要なのです。
ですから冬は保湿剤をこまめに塗るようにし、保湿剤はワセリンやヘパリン類似物質、尿素、セラミドが配合しているクリームやローションを使うようにすると良いです。
尿素製剤は肌トラブルがあると刺激を感じる場合があるので注意し、ひどい場合は皮膚科を受診して症状に合った薬を処方してもらう事をおすすめします。
お風呂と肌のケア方法まとめ
このようにお風呂やケアの仕方で悪くも良くもなりますので頭に入れておくようにしましょう。
乾燥肌は1日保湿をしっかりしたからといってすぐに改善する訳ではないので毎日のケアが大事ですので継続して行うようにしましょう。
ですが毎日完璧にできない時もあると思うので、そういう時は無理せずにストレスを溜めないようにしましょう。
ストレスはお肌にも悪いのでコツコツ無理なく続けていくことが大事です。
くれぐれも乾燥しているところを掻かないように気を付けましょうね。